インタビュー

「絶対に儲かる」「勝率100%」という謳い文句は間違いなく嘘 | ともさんインタビュー

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今回インタビューにご協力いただいたともさんは、FX以外にも数々の投資に対しアンテナを張り、日々検証しておられます。
今回そのともさんから、FX取引におけるリスクや感情コントロールの難しさなどについて、貴重なコメントをいただきました。

【利益が出る可能性があるということは、損失を出す可能性もある】

―――ネット広告の中に「初心者でも3ヶ月で20万円の利益」といったループイフダンの謳い文句を見かけます。 ループイフダンは初心者でも安定して勝つことができるものなのでしょうか?

ともさん

ループイフダンは初心者にとって始めやすいものであると思います。
売買のシステムもわかりやすいからです。

しかし、ネット広告で見る「初心者でも3ヶ月で20万円の利益」 という謳い文句には気を付けなければなりません。
「ループイフダンのデメリットのこともきちんと理解したうえで始める必要性がある」と考えています。

どんな投資でも同じことが言えると思いますが、「20万円の利益が出る可能性があるということは、20万円の損失を出す可能性もある」ということを忘れてはいけないと思います。

 

【有効なトレード方法でも10回連続で損失を出す可能性がある】

―――ともさんはブログ内で「大切なことは儲ける事ではなく、退場させられないように資金を減らさないこと」とコメントしておられます。
ともさんが思う、「退場しやすい人」というのがあれば教えてください。

ともさん

退場しやすい人には2つのパターンがあると考えています。

まず1つ目は、トレードのリスクを考えずに取引している人です。
トレードを行う前に、デモトレードやバックテストなどで勝率や期待値を計算して取引を行う必要があると思います。
どんなトレードルールで取引を行うと、どれだけのリターンが得られるかを検証する必要があります。
この検証を怠ると、損失を被る可能性が高くなるでしょう。
さらに、検証した時に、「損切する時の、総資産に対する損失額の割合を大きくとると退場しやすくなる」と考えます。
例えば、1回の取引で資産の10%以上も損失を出すトレードをする人は退場する可能性が高いと言えるでしょう。
なぜなら、それが有効なトレード方法でも偶然10回連続で損失を出す可能性もあるので、その時に退場することになるからです。
1回の取引での最大許容損失は総資産額の2%以内くらいが妥当だと思います。

2つ目は、感情に流されてトレードをしてしまう人です。
トレードを行う前にはルールを決めて取引を行うと思います。
しかし、感情に流されてそのルールを破ってしまう人が退場しやすい人でしょう。
せっかくデモトレードやバックテストで有効な取引手法を発見しても、その方法通りに取引できなければ意味がありません。
例えば、
「最初に決めたロスカットラインに達した時に、すぐにロスカットできずにポジションを持ち続ける人」、
「損失を取り戻そうと普段はエントリーしないタイミングで慌ててルールを破って取引をしてしまう人」、
「あらかじめ決めた利益確定のタイミングに達したにも関わらず、もっと利益を増やしたいと利確できない人」
などです。
感情に流されて取引すると、せっかく検証して得られた期待値の高いトレードができなくなり、損失を出す可能性が高くなると考えています。

 

【資金管理は簡単に身につくようなものではない】

―――よく「FXは資金管理が大切」という言葉を耳にしますが、「資金管理」とは具体的にどのような事を表すのでしょうか?
また、初心者でも短期間で「資金管理」を習得することはできるのでしょうか?

ともさん

まず資金管理には2つに意味合いがあると思います。

それは、
自分の財産の資金管理とFX口座の資金管理です。

まずは、自分の財産の資金管理についてです。
FXを始めるときには始めはデモトレードで行い、トレードルールの検証をします。
有効なトレードルールを確立したら、少額のお金で運用してみます。
このお金は失ったとしても自分の生活には影響しない余剰資産で行うべきです。
そして、トレードに慣れて来たら金額を「徐々に」増やしていきます。
急に増やすと、トレードルールを守れず感情的なトレードになりがちです。

次に、FX口座の資金管理です。
これは先ほど述べたように、1回のトレードではロスカットによる資産の損失を2%以内にするということです。
10%を超えるようでは、すぐに資産が底をついてしまいます。
また、トラップトレードを行うときには、ポジションを持ちすぎて証拠金不足によるロスカットに気を付ける必要があります。
私はトラップトレードを行っているのでこちらに気を付けています。

FXを行う上でこの2つの資金管理が大切であると考えます。
こうして言葉にしてみると、「なんだそんなことか」「簡単じゃん」と思うかもしれません。
しかし意外とこれが難しいものです。
「言うは易く行うは難し」です。
短期間に簡単に身に付くようなものではないかと思います。

 

【「塩漬け」は10年先を見越した超長期的なものでなければ有効ではない】

―――「塩漬け」についてお聞きします。
初心者トレーダーでまれに「いつかは値が戻る」という考えから「塩漬け」を用いる方がおられますが、「塩漬け」はトレーダーにとって有効なテクニックと言えるのでしょうか?
ともさんのお考えをお聞かせください。

ともさん

これはトレード手法とスワップによると思います。
有効な場合と、有効でない場合とでお話いたします。

まずは有効な場合。
これは10年先を見越すなどの超長期的なトレードを行っている場合、かつ、スワップがプラスの場合です。
年単位の長期的なトレードを行っている場合だと将来的に値が戻る可能性が高くなります。そして長期的に保有するのでスワップがプラスであれば、ポジションを持ち続けることもできるので有効であると考えます。
ただし、強制ロスカットされないように口座に多めに資金を入れておく必要があります。いつ暴落が起こるかはわかりません。

次に有効でない場合。
これは短期~中期的なトレードを行っている場合、または、スワップがマイナス方向の場合です。
まず半年から1年では値が戻らないままの可能性が十分にあります。
またスワップがマイナスであると値が戻ってもスワップ分の損失が膨らんでいる可能性があります。

以上のことから10年先を見越した超長期的かつスワップがプラスの時のみ有効で、それ以外は有効ではないと考えます。

 

【「絶対に儲かる」「勝率100%」という謳い文句は間違いなく嘘】

―――ともさんはループイフダンの研究の一環として様々なブログに目を通されているとの事ですが、「儲かっているアピール」が目的と思われる、含み損を書いていないブログが多くあるとコメントしておられます。
ブログで「儲かっているアピール」をしている主な狙いは何だと思われますか?

ともさん

儲かっているアピールをするブログはアフィリエイト広告の影響だと思います。
アフィリエイト自体は私もやっているのであまり偉そうなことは言えませんが・・・。

儲かっていれば自分もFXをやってみようと思い、ブログを見た人がFX口座を開くことにつながります。
新たにFX口座を開くとブログの運営者にお金が流れる仕組みになっています。
そのため、多くのブログでは儲かっているアピールを行っているのだと思います。

 

―――初心者の方がそのようなブログを見る上で気を付けるべき点があれば教えてください。

ともさん

まずは、絶対に儲かる、勝率100%とかいう謳い文句は疑ってかかってください。
まず間違いなく嘘です。
この言葉に意外と引っかかる人は多いです。
経済学的に絶対に儲かるということはありません。

あとは確定利益だけの記述のみで、現在のポジションの損益の記述がないブログは要注意ですね。
儲かっている部分だけを知らせて、損失が出ていることは隠している可能性が高いです。
トラップトレードやスワップの検証ブログの一部ではその傾向が見られます。

 

【感情に流されて損失を出したことも】

―――ともさんのFXでの失敗談があれば教えてください。

ともさん

FXを始めたころは裁量トレードのみを行っていました。
上手くいかなかったときは、感情に流されて損失を出すときが多かったです。
特に、損失を出した後は、その損失分を取り戻そうとルールを破ってトレードをしてしまい、さらなる損失を出してしまいました。

しかし、運がよかったのは余剰資産で運用していたので、私生活には影響はありませんでした。
その経験から感情に流されない半システムトレードを行うようになりました。
ときどき勝てる自信があるときのみ裁量も少ししていますが・・・。

やはり投資は余剰資産で開始することが大切であると痛感しました。

 

【FXは取引の上手い10%の人に資産が流れている】

―――「FXは90%の人が勝てていない」という言葉はもはや通説ですが、ともさんが思う10%の人と90%の人との関係性をお聞かせください。

ともさん

FXはマージャンに似ていると思っています。
マージャンは同じ卓を4人で囲み、行います。誰かが勝てば、誰かがその分負けるようになっています。
FXも同じように誰かが勝てば誰かが負けます。

つまり、取引が上手い10%の人に資産が流れているのだと思います。

もちろんFX会社の取り分もありますが。
FX会社の取り分は大きいような気がします。
取引システムの構築・維持費、社員の人件費、広告費など・・・。
専業トレーダーがいる以上、しっかり研究・検証して始めないと10%に入れないため、リスクが大きい投資であると思います。

10%に入っている人は、「研究・検証をしっかりと行っている人」「感情に流されず冷静に取引できる人」なのだと思います。

 

―――ともさん、本日はFXの裏側ともいえる貴重なコメントをいただきまして、誠にありがとうございました。

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  1. […] FX Real ReportというサイトはFXのリスクにフォーカスしているサイトです。 […]

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