新聞・雑誌・ニュース記事

大王製紙 井川会長84億円 FXに使い損しました

投稿日:2011年10月20日 更新日:

大王製紙の井川会長(47)が、大王製紙の子会社の数社から84億円に上る借金をしていたことが、子会社幹部からのタレ込みで表面化。会長は辞任したが、当問題について、特別背任容疑で東京特捜が動いている。大王製紙は、設置した特別調査委員会の報告を今月中にも受け、告訴する予定であることが判明した。
2010年度以降、井川前会長は子会社7社から84億円の融資を受け、焦げ付かせていた。当融資については、子会社の役員会の決済を受けておらず、契約書も作成されていない融資もあるとされる。

井川前会長は、本年4月以降84億円のうち、29億円分を現金や子会社株式で返済し、残り55億円も返済する意向であるという。
井川前会長は、調査委の聴取に「FXに使い損しました」ということである。

このボンボン呆れてものも言えないが、オーナー一族はこんな金銭感覚のないボンボンを良くぞ育てたものである。それに尻拭いもしようとしている。

なお、借入総額は同社関係者によると100億円を超すとの報道もなされている。

大金であり、ヤクザの女にでも手を付け、巻き上げられたのかも知れない。それともヤクザ系のFX業者か? 告訴前から特捜が動くとは何か匂う。

大王製紙は、愛媛県宇摩郡三島村(現在の四国中央市)出身の井川伊勢吉が、1941年(昭和16年)に設立した四国紙業株式会社が前身。大王製紙は、四国紙業など14社が1943年(昭和18年)に合併して発足した会社。
1962年(昭和37年)、支払手形1億6,900万円が不渡りとなり、会社更生法の適用申請
をした。紙市場の不況と原料高という負担に加え、積極経営による無理な設備投資が重なって収益と資金繰りの両面が悪化、そのため大口の債権者と経営再建について話し合っていたが、折り合いがつかず会社更生法申請に至ったとされる。
1964年(昭和34年)からは更生会社としてスタートしたが、業績の急回復によって1年余りで更生手続きを終了している。
その後は、ティッシュペーパーのエリエールなどを成功させ、国内製紙業界では第4位にある。
2011年3月期:資本金304億円、連結売上高4,101億円、自己資本1,000億円、総資産6,845億円。
これで、同社は筆頭株主の大王商工の株が放出され、井川一族とも決別ということになろう。

JC-NET 2011年10月19日掲載分

-新聞・雑誌・ニュース記事
-, ,

執筆者:

関連記事

no image

「FXで損失」と訴えた投資家敗訴 東京地裁

東京金融取引所が運営する外国為替証拠金取引(FX)市場「くりっく365」にドイツの銀行が誤った取引レートを提示したため損失が出たとして、投資家45人と1法人が銀行と取引所に総額2億円余りの損害賠償を求 …

no image

業者に電話がつながらない

金融庁は5日、外国為替証拠金取引(FX)を展開している「アルファエフエックス」(本社・ 東京都港区、植原正成社長)が、店舗を閉鎖し、役員の所在も確認できない状態になっていると発表した。同庁は同社が営業 …

no image

被害総額1億3000万円超か 振り込め詐欺容疑で男逮捕

息子を装って女性(60)に電話をかけ、「外国為替証拠金取引(FX)投資のための金が必要」などとうそをつき現金約300万円をだまし取ったとして、愛知県警捜査2課などは22日までに住居・職業不詳、高久昇容 …

no image

元小学校長がFXで約1億円脱税

外国為替証拠金取引(FX)で平成18年12月までの3年間で約3億1200万円の所得があったのに申告せず所得税約1億700万円を脱税したとして、大阪国税局が、和歌山県橋本市の中村安雄元校長(71)を、所 …

no image

近鉄子会社元社員を逮捕 大阪地検、10億円詐取の疑い

近畿日本鉄道子会社の「近鉄ビルサービス」(大阪市中央区)の運転資金計約10億5200万円をだまし取ったとして、大阪地検特捜部は13日、元経理担当社員、逸崎良典容疑者(36)=奈良県橿原市、懲戒解雇=を …