トレード歴10年目で現在は講師も務められ、全国に多数の生徒をお持ちのTrader.kさん。
今回はそんなTrader.kさんから、人間の心理を交えたFXの現実についてコメントをいただきました。
【自己高揚バイアス・自己奉仕バイアスという人間の心理】
ですが多くの失敗するトレーダーに限ってそのような検証をしないように感じるのですが、なぜ勝てない人ほど検証を怠ってしまうのでしょうか?
Trader.kさん
簡単に稼げる、自分は他とは違うなど、FXで楽して儲けようという根本的な考えがあるのです。
また兼業の方に多く見られるのですが、空いた時間に金儲け、つまり相場に向き合う時間に成果がほしいのです。
また、始めたきっかけがギャンブル的な考えで始めた人も多いと思います。
トレードを繰り返しながら人が見つけられない簡単に儲ける手法を探してしまうというのもあります。
そのような方はなぜ自分の中に原因を見つけようとしないのでしょうか?
Trader.kさん
行動経済学のひとつですが、
利益が出たら自分の実力、
負けたら他人のせいにする。
自己高揚バイアス、つまり自分のことを高く評価する。
自己奉仕バイアス、こちらは自分の分析は正しい、負けたら人のせいにする。
これらは人間がもつ心理です。
自分自身を客観的にみれないのです。
【後悔を恐れる心理が何度も同じ失敗を繰り返す】
Trader.kさん
大きくまとめると心理です。
利益を早く確定させてしまいたいという心理。
その利益を失いたくないという心理。
損切りした後に価格が戻り、損切りしなければよかったという心理。
後悔を恐れる心理です。
これが損を大きくして利益を小さくしてしまう心理です。
この心理で利益が伸ばせず、やればやるほど資金は減っていくのです。
そして後悔を恐れる心理が何度も同じ失敗を繰り返してしまうのです。
投資家の罠です。
【値ごろ感の罠】
Trader.kさん
利益がでたらアンカリング、すなわちそこで何度も儲けようとする。
値頃感の罠です。
あとは色んなテクニカルを試して、自分のトレードスタイルにぶれが生じてました。
ファンダメンタルにも流されてましたね。
とにかく利益を追及しようとばかりしてましたね。
目先の相場だけみてるのも原因です。
FXをやり始めた当初は損切りができななく、含み損ばかりにぎっていましたね。
【心理に流されているようではいつか資金を無くす可能性がある】
特に検証などの努力をせず、継続して利益を得る事は可能なのでしょうか?
Trader.kさん
3年以上勝ち続けることができてはじめて、常勝トレーダーといえます。
自分のトレードスタイルにブレがあるうちはいつかは資金をなくしてしまう可能性があります。
また心理ですね。
利益が出ても、利益が減っても、心理に流されず、淡々とルールどおりトレードすることです。
一回一回心理に流されているようではいつかは資金をなくしてしまう可能性があります。
【待てない人は向いていない】
また、その理由についてもできるだけ詳しくお願いいたします。
Trader.kさん
自分を見失う人。
自分に甘い人。
ギャンブルが好きな人。
待てない人。
トレードで勝敗を分けるのは心理がほとんどを占めます。
ギャンブルではなく、しっかりとルール通りトレードができない人は勝てません。
利益だけを追いかけるのではなく、最終的にプラスになればいいのですが、一回一回のトレードで心理に流されているようでは勝てません。
エントリーポイントを待つ、エントリーして待つ。
待てない人は向いてないですね。