2014年からFXを始められたTorafuguさんは、2015年に出された損失を取り返すべく現在でも日々努力を重ねておられます。
今回はそんなTorafuguさんから、FX開始当初から現在までの実体験をもとに、貴重なコメントをいただきました。
【一発で全財産以上を失った】
そうなってしまった当時の状況や心境などを詳しく教えていただけますか?
Torafuguさん
ただユーロドルを売っていれば儲けられたあの頃ですね(笑)
FXを始めた当初は普通に国内の業者でやっていたんですが、それじゃあなかなか儲けが増えないってことで海外業者のレバレッジ888倍の XMに手を出したんですね。
最初は手痛くやられた気がするんですが、その後ユーロドルのショートの含み益が大きくなり、ハイレバのピラミッディングで追加ショートのロットも増やしてどんどん含み益が増えていき、含み益のMAXが80万円くらいだったと思います。
わずかな元手からすごい勢いで含み益が増えていったんでもう衝撃でした!
それと同時に、ロットを大きくすればするほどちょっとした値動きで含み益が大きく上下するのにかなりビビってました(笑)
今から考えるとありえないんですが、当初はエントリ―どころかどこで利食いするかもノープランだったのもあり、むしろ利食いしなかったら含み益がなくなってしまうんじゃないかって恐怖の感情の方が支配してたような気さえします。
結局その時は含み益40万くらいに減ったところで全決済し、一時収支もプラテンしたのですが、気を大きくして無謀なトレードを繰り返した上に、ユーロドルは売っていれば大丈夫だと勝手に思い込んで損切りもしなくなったんですね、レバ888倍なのに(笑)
確かその時は1.05付近の攻防で、FOMCを控えて含み損を抱え、損切りもしたくなかったから何度か追加入金も繰り返しました。
ちなみに当時現金がなかったので、そのお金はクレジットカードから捻出、つまり借金です。もう絶対に負けられないんだと(笑)
まあここまで話せば想像できるかもしれませんが、FOMCで追加入金した分も含めてゼロカットされ、一発で全財産以上を失いました。
短時間で500pipsカチ上げる壮大なショートカバーでしたね(笑)
ショック状態だったけど、ゼロカットされて現金がなくなっても証拠金は残りますので、その入金クレジット分の余りを利用してドテンロングで一応多少は戻したんですけどね。
取り返そうとロット大きくし過ぎてその日のうちに証拠金は底を尽きました・・・
今から振り返るといい経験だったのかもしれませんけど、痛い勉強代でした。
【継続して利益を上げ続けるというのは本当に難しい】
Torafuguさん
とても答えにくいのですが、FXの生涯収支は今のところマイナスで、
ブログタイトルのように「巻き返す軌跡を描く」のはこれからという状況です。
2014年12月からFXのトレードを開始しまして、年単位でお答えすると、
2014年 -2万円
2015年 -74万円
2016年 +3万円
2017年 +-0万円(4月終了時点)
といった感じですね。
詳しくは私のブログトップページに月単位で記載しており、記事には週単位で載せているので興味があればご覧ください。
2015年の損失の大半は、先でお話していたFOMCでやられた分ですね。
あれから2年以上経った今でも一進一退を繰り返し、恥ずかしながら取り返せておりません・・・
ただ、当時は諸事情あって会社を辞めていて収入もなく、相場の知識も経験もない中で一から取り組んだ結果痛い目を見たのですが、あれから今の会社に再就職して1年半は経ち、お金が溜まってきているという点で以前とは状況が違います。
メンタル面でも取り返すのはこれからかなと!
まあ会社勤めしてる中で新たにFXに取り組もうとは思わなかったでしょうし、勉強代だと思えばいい経験だったと思うようにしてます。
Torafuguさん
今も悪戦苦闘中なのであまり偉そうなことは言えないのですが、継続して利益を上げ続けるというのはほんとに難しいと痛感しています。
いろんな通貨ペアにも手を出して、いろいろと実弾でやってきましたが、短期的には利益を出せても最終的にはマイナスになっているということが殆どだった気がします。
ランドやトルコリラといった高金利通貨にも手を出してた時期もあって、スワップポイントだけで生活できたらいいな~なんて夢見てたこともありましたが、全然甘くなかったですね。
むしろそれに早く気付けてよかったかとは思ってますが・・・
あとはポンドですか。
イギリスの国民投票が近づいてきてた時に謎の急騰・急落があった時の逆張りトレードが何度もうまく嵌って利益を上げてたこともありましたが、国民投票後でボラがまだ大きい時期に欲張ってトレードして何度もやられてましたね。
今の例はあくまで一例に過ぎませんが、相場環境が変われば有効なトレードのやり方も変わってくるわけで、調子に乗ってる自覚がなくても同じ方法でうまくいかないなんて多々あるわけで・・・頭でわかっててもなかなか難しいです(笑)
【わかっていても制御できない本能的な部分】
本当に“マイルール”に従うと大きく負ける事はないのでしょうか?
また、そんなにも“マイルール”に従う事は難しいのでしょうか?
Torafuguさん
特定の相場環境・時間軸・ローソク足の形での「マイルール」というのがあるんですが、この通りにできればそれなり勝率になるということを一応検証はしているつもりです。
ただ、一度損失を作ってしまうとどうしても無意識に取り返そうという感情が捨てきれず、欲張って利食いができずに含み益を何度も潰してしまったり、しまいにはエントリーまでおかしくなって損失が増えるという悪循環をたまにしてしまうことがあります。
お金がかかっているからか、わかっていても制御できない本能的な部分もあるようで、単純に検証による自信も経験も足りてないからなのか原因が何なのか一言で表すのは難しいですが、一つ言えるのは自分自身との闘いだなとは思います・・・。
【休みの日はポジポジ病に】
なぜこのような状況になる兼業トレーダーが多いのでしょうか?
Torafuguさん
例えば私の場合はNY時間がメインになりますが、東京とか欧州といった慣れない時間帯に迂闊に手を出すとだいたいやられるんですね。
平日だけど休みで時間あるからどうしてもポジション取りたくなると。
根拠薄いところでもこれは上がるかも、下がるかもって点だけで欲張っていきたくなってしまうもんなんですね。
まあよくいうポジポジ病ですかね?
FXは検証無くして継続的に利益をあげられるものなのでしょうか?
Torafuguさん
一時的には運が良ければいけると思いますけど、継続的には難しいんじゃないですかね?
ゼロサムゲームなんだからそんな甘くないですよ~。
だいたい大相場になる時ってロスカット巻き込んでるわけですから、丸腰で挑んだら悪くて強い大人たちに身ぐるみ全部剥がされて終わりだと思います(笑)
【完璧主義者で自信満々な人は要注意】
Torafuguさん
難しい質問ですね・・・私が向いてるかどうかもまだわからないので・・・。
完璧主義者で、自信満々な人は意外と要注意な気もします。
結局のところ値動きは思った通りに動かないことが殆どなので、変に自信満々だと想定と違った時に臨機応変に動けませんからね~。
あとは損切りできない人、損切りが嫌な人。
まあ好きな人はいないとは思いますが、それでも含み損増やしたってろくでもないですよ。
一時的な損失なんてずっとやっていれば避けられないですし、それを受け入れられないと後々苦しくなる気がします。
【何度もFXを辞めようと思った】
なぜ辞めたいと思われたのか、そう感じられた時のお気持ちや理由などを教えていただけますか?
Torafuguさん
ほんとに何度も何度も辞めようと思いましたし、実は今でもそう思ってます(笑)
もうほんとに自分自身との闘いなんですね~
チャートが動いていると常に何かに追われてる気がして苦しくなっちゃうことがあります。
特にマイナスになっていて、取り返さなきゃと無意識に思っていてもうまくいかなかったりして、悪循環になってる時とか。
ただ、ここまで続けられてるんだから勝ちトレーダーになりたいですし、生き残る為にもっと検証も勉強もしないといけないし、まだまだいろんな点で足りないなと思ってます。
【詰まるところ自分自身との闘い】
そう感じられた理由を教えていただけますか?
Torafuguさん
「FXが人生を狂わせた」とか我ながら何言ってるんですかね?
そのFXを選んでやってるのはどこのどいつだと言ってやりたいです(笑)
FXはあくまでお金を稼ぐ為の手段に過ぎないのに、暫く躓いててなかなか前進できずにイライラしてそういう書き方をしていたんだと思います。
詰まるところ自分自身との闘いが全てだと思うので、たまには弱音を吐くこともあるかもしれませんが、まだまだ粘り強く頑張っていきたいと思います。