北海道警は7日、稚内署生活安全課巡査、平塚拓哉容疑者(26)=稚内市朝日3=を詐欺容疑で逮捕した。
容疑は7月12日、札幌市内の大型家電量販店で、支払う意思がないのにクレジットカードを使って腕時計、バッグなど7点(計92万1600円相当)を購入したとしている。道警は7日、共謀したとして平塚容疑者の友人の会社員、伊東靖教容疑者(27)=同市東区=も同容疑で逮捕した。
平塚容疑者は購入後、カード会社に「カードを紛失した」と連絡し、不審に思った会社が道警に届け出た。商品は同市内の古物店で売却したという。道警は2人がカード紛失の間に他人が不正使用したことを装い、物品をだまし取った可能性があるとみて追及する。
道警の奥村稔監察官室長は「言語道断の行為で痛恨の極み。厳正に対処する」とコメントした。毎日新聞 北海道朝刊 2011年12月8日掲載分
主犯である元巡査の平塚拓哉氏ですが、FXの損失で抱えた借金を返済するために今回の犯行を企てたという事が分かっています。
北海道警の調べによると、逮捕された2人はクレジットカードで購入した高級ブランド品を古物商で売却し、クレジット会社には「カードを何者かに勝手に使われた」と嘘の申告をして支払いを免れようとしたと言います。
2012年4月17日に行われた平塚氏の論告求刑公判では、FX取引に手を出した理由として「上司にバカ呼ばわりされ、見返したくて貯金を増やそうとした」と述べたとの事です。
上司から「仕事ができない」などと言われていたとの事ですが、それを見返す手段としてFXに目を付けた事が、今回の事件に発展する引き金になったと言えるのではないでしょうか。
手っ取り早く簡単に貯金を増やせるというイメージがあったのかもしれませんが、そもそもFXを始める動機があまりにも安易です。
このように楽をして稼げるとFXに手を出し失敗する方は後を絶ちませんが、借金を抱えるまでに損失を出し、最終的に悪事に手を染めるという結末はあまりにも悲惨です。
今回逮捕された平塚氏と伊東氏の二人は高校の同級生だったそうです。
犯罪に手を貸した伊東氏の行動は当然罪になりますが、友人を悪事に巻き込んでまで借金の返済を企んだ平塚氏の考え方は非常に罪深いと言えます。
上司に腹を立てFXに手を出し、借金を抱え詐欺で逮捕された平塚氏は、いったいどのような志を持って警察官になったのでしょうか。