金融庁は5日、外国為替証拠金取引(FX)を展開している「アルファエフエックス」(本社・ 東京都港区、植原正成社長)が、店舗を閉鎖し、役員の所在も確認できない状態になっていると発表した。同庁は同社が営業を無断で停止した可能性があるとみて、顧客資産が保全されているかどうか確認を急いでいる。 金融庁によると、顧客らから5日、同社のホームページが閉鎖され、電話もつながらないなどの情報が多数寄せられた。同庁が確認したところ、本社は閉鎖され、植原社長の住所を訪ねても人が住んでいない状態だった。FX業者が、業務を休止する場合には金融庁に届け出る必要があるが、アルファエフエックスからの届け出はなく、情報収集を急いでいる。同社は本社1店のみで、口座数は約500口。
forexpress 2007年11月9日掲載分
国際金融アナリストの青柳孝直氏によると、アルファエフエックス社が設立されたのは2001年の7月で、植原氏は設立当初、顧客集めを目的に全国でセミナーを開催したり、FXをテーマとした著書を出版するなどして、経営は軌道に乗っていたと言います。
植原氏の暮らしぶりは派手なもので、複数の愛人を持ちながらも、銀座のクラブに好みのホステスがいれば、札束を見せつけて口説いていたとのことです。
当時の為替相場は円安続きで、外国通貨を買えば利益を得やすい状況だったという背景もあり、顧客の金を度々横領しては自分の金として愛人に貢いでいたそうです。
その後2007年のサブプライムローン問題により、アルファ社は多額の損失を抱える事になります。
ここで記事にもあるように、植原氏はアルファ社のホームページを閉鎖し、電話などの連絡も取れないようにした後に、顧客の金を持って夜逃げしてしまいました。
同社の関係者も同時に逃亡しており、現在でもその後の詳しい情報は入っておりません。
今回の事件が明らかになる前、ネットの掲示板では
「アルファ社は良い会社。担当も誠実で、アドバイスもしっかりしているし電話勧誘も無い。」
「著書の内容に説得力があったので、口座開設を検討している」
といった、アルファ社に対する前向きな口コミも寄せられています。
このような投稿が実際の顧客によるものであったかは定かではありませんが、結果的にたくさんの方が被害にあったことに変わりはありません。
記事には「顧客資産が保全されているかどうか確認を急いでいる」とありますが、過去に突然倒産したFX業者の事例から考えると、資産が回収される見込みは絶望的であると予想ができます。
アルファ社のように、FX初心者をターゲットに口座を開設させ、顧客の金を自分のものとして使うような業者は決して少なくありません。
同社の経営が軌道に乗っていた当初でも、ネット上には前向きな口コミとは裏腹に「この会社は不安」「信頼できなさそうなイメージ」といった、ネガティブなコメントも散見されています。
FX業者の事をよく調べもせずに取引きをする事は非常に危険です。
少しでも怪しいと感じる業者には、はなから近寄らない方が賢明といえるのかもしれません。
今回の事件をうけてアルファ社は、過去に廃業となった業者の中でも「最低のFX業者だった」と言われているそうです。