外国為替証拠金取引(FX)の指南書の販売やネットビジネスのコンサルタントなどによる収入の一部を隠し、2007年までの3年間で計約1億3000万円を脱税したとして、コンサルタント会社「幸せwin」(東京・新宿)の大橋晃社長(48)が法人税法違反(脱税)などの容疑で東京地検に告発されていたことが3日、分かった。
関係者によると、大橋社長は売り上げの一部を申告せず、計約4億3000万円の所得を隠した疑いが持たれている。脱税した金を元手に自らもFXなどに投資していたが、損失も出ていたという。
日経ネット 2007年6月2日掲載分
こちらの報道で取り上げられている大橋晃社長は、事件当時はネット上で大橋ひかるというハンドルネームで活動したようです。
この会社は情報商材として、アフィリエイトで稼ぐ方法を販売したり、FXで儲かる方法を販売していていました。
FX情報商材の方は、「◆FX常勝バイブル◆ 100%の勝率で月間利益25%以上を稼ぐ究極のFXノウハウ!!」というタイトルで2万円以上の価格で販売していた模様です。
FX常勝バイブルでは、大橋氏の指示通りに取引をすれば毎月25%以上の利益が出ると謳っていたようですが、実態は、良くて10%程度の利益、ひどい場合には100万円以上の損失が出ていたという報告もあります。
しかも、100%の勝率と謳っていたにも関わらず、その著者である大橋氏は、脱税した1億3000万円を元手にしたFX取引で損失を出していた報道されており、バイブル自体の信憑性も怪しかったと言わざるを得ません。
この報道後、大橋晃を非難するブログが複数立ち上がり、最終的には裁判に発展し、100万円の賠償命令判決が出されました。当たり前の話ですが、バイブルにおいて100%の勝率を謳った点が問題視されたようです。
現在でも、ここまでひどくはありませんが、同様の情報商材も存在します。すべてが一概に悪いとは言えませんが、この事件のように信憑性の低い情報を高値で販売しているケースもあるため、もしそういった教材を購入する場合には慎重に判断するのが賢明です。