秋田刑務所(平岡聡所長)は4日、収容者の居室や作業場で持ち込みが禁止されているスマートフォンを使い、外国為替証拠金取引(FX)や私的なメール送信を繰り返し行うなどしたとして、同刑務所の男性看守(26)を戒告の懲戒処分とした。 同刑務所によると、男性看守は2014年5月4日から今年6月15日にかけ、1人で収容者居室を巡回中、FXの注文や決済を計264回、インターネットオークションへの出品と入札を各1回、妻や知人への無料通信アプリLINE(ライン)のメッセージ送信を計220回行うなどした。
秋田魁新報社 2016年11月5日掲載分
記事の方では、「持ち込み禁止の作業場でスマートフォンを使いFXなどを行った」とありますが、事件が発覚したのは、男性の制服のポケットにスマートフォンの充電器が入っているところを上司が見つけたことがきっかけだったそうです。
刑務所の聞き取り調査によると、「持ち込み禁止はわかっていたが小遣い稼ぎのために続けた」と話しているとの事で、インターネットオークションなども行っていたと報道されていますが、小遣い稼ぎに利用した取引のほとんどはFX取引であったことがわかっています。
該当の男性看守は今回の件で戒告の懲戒処分となっています。
ちなみに秋田刑務所は同年の7月と10月、看守が受刑者に対しいやがらせをしたり、「覚せい剤はどこで売ってるんだ」などと不適切な発言をしたとしてニュースで報じられており、いずれも秋田刑務所の平岡聡所長が「再発防止に努める」とコメントしています。
同じ時期に立て続けに問題があったことから、刑務所内の指導がしっかり行き届いていなかった可能性も考えられます。
今回の事件は、その刑務所内という規則の厳しい環境であったがために懲戒処分が下ったと考えられますが、一般企業内でも業務中にトイレ休憩などを頻繁に取り、FX取引に没頭してしまう方がいるとの情報も多数寄せられています。
ネット上ではそのような方に対し、「明らかに不自然」「FXトレーダー確定」などと会社の同僚や上司から怪しまれている現状が指摘されています。
このように周囲の人間からも怪しまれるほどFXにのめり込み、人間関係や本業に悪影響を及ぼす方も少なくありません。
もしもあなたの会社の同僚の中に同様の不自然な行動を取る方がいれば、それは仕事中にも関わらずFX取引をしているトレーダーなのかもしれません。