無登録で金融商品取引業を営んだとして、御殿場署と県警生活保安課は31日、金融商品取引法違反の疑いで横浜市中区松影町の会社員、永石康利容疑者(54)ら3人を逮捕した。3人は容疑を否認している。全国で数十人が被害に遭っており、うち半数以上が70~80代の高齢者。被害総額は1億円を超えるという。
永石容疑者の逮捕容疑は他の2人と共謀し、平成27年11月ごろから投資会社「ウィルフォート」(同区弁天通)の実質的経営者として金融商品取引業を無登録で営んだとしている。
同課によると、永石容疑者らは電話で投資家に外国為替や株などの投資を持ちかけていた。
県内では十数人が被害に遭っており、被害総額は数百万円にのぼる。御殿場署管内の金融機関で女性が頻繁に現金をおろしており、不審に思った行員が声をかけ、事件が明るみに出た。投資の配当金は支払われていたという。
県警は詐欺容疑も視野に捜査している。
産経ニュース 2017年2月1日掲載分
逮捕された永石康利氏は、過去に日本ファースト証券の外務員を務めていた経歴があります。
2006年10月に岐阜県に住む63歳女性に対し、架空の外国債券ファンドを契約させて715万円をだまし取っており、その他も同様の手口により岐阜県、愛知県に住む10数人からあわせておよそ4000万円をだまし取り逮捕されています。
その後2015年2月にも、当時経営していたFX取引を運用する「株式会社ドアウェイブ」に対し、財務局から警告を受けています。
株式会社ドアウェイブでは、顧客に対し架空の運用利回りを記載した書面を交付したり、運用利益が計上できていないにもかかわらず「年率20%相当の利益が出ている」など、虚偽の告知を行っただけでなく、無登録営業であったことなどで指摘を受けています。
さらに記事にも掲載されているように、財務局から指摘を受けた同年に投資会社「ウィルフォート」を無登録で立ち上げています。
しつこく勧誘の電話がかかってくるなどの口コミも寄せられており、一部では怪しい業者と認識されていましたが、そんな中でも今回数十人の被害を出すまでにいたりました。
こういったはなから大金をだまし取る事を目的とした勧誘や、高齢者をターゲットにした悪徳業者は全く珍しくありません。
今回永石氏の逮捕情報に関しては、インターネットで少し探れば2006年当時のものとして事前に見つけることは可能でした。
もし会社のホームページなどで代表者の情報を確認できたとしても、そもそも業者からの勧誘で初心者がFXに関与すること自体危険です。
現在ご家族やお友達に勧誘を受けている方がいれば、間違いが起こる前に声をかけてあげた方がいいのかもしれません。